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喫煙者は得である

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 愛煙家(この言葉もあまり聞かれなくなりましたね)の皆さんは肩身の狭い思いをされるようになってかなり長い時間がたちました。パブリックスペースでは屋内だけでなく、屋外でさえ禁煙になったり、ご自宅でも禁止されたり、また会社でも職場は禁煙となっているところも増えてきました。筆者はもう20年くらい前に禁煙しましたが、それ以前はタバコを吸っていました。そのころは会社の各自の机の上に灰皿をおいていたのに、最近は喫煙スペースでだけ、それも休憩時間だけOKという会社も多いようです。

 さて、喫煙室ではいろんな会話が交わされているものと思います。スポーツのこと、趣味のこと、飲食のこと、家庭、家族のことのようなプライベートに関わる事項、また会社の業績、新年度の方針、新組織、人事異動、プロジェクトの進捗などの仕事に関する事項、のどちらも交わされているものと推測します。(筆者は喫煙室に近寄らないので推測です。) 喫煙場所と喫煙時間が制限されるため、そこには仕事でのつながりを越え、ポジションもさまざまな顔ぶれが揃い、タバコを吸って息抜きをする状況があります。そのため結構リラックスした雰囲気の中でホンネに近い部分でのインフォーマルな情報交換が行われることになるであろうと思うのです。

 そしてこれが単なる情報交換で終わらず、部署を越えた仕事上の依頼、協力とりつけ、方針伝達や上下間の業務指示が根回し的に行われたりすることがあります。また極端な場合は、喫煙室での連絡、指示が公式なものの代わりになったりします。つまり、会議室の代わりとなって連絡会、打合せ、会議の機能をもってしまうことがあると推測するのです。

 これは考え方によっては、時間が節約できて合理的と考えられなくもありませんが、現在のように非喫煙者もかなり多くなってくると、非喫煙者の側にはそのような情報が届かなくなる恐れがあります。つまり喫煙者と非喫煙者の間に情報の非対称性が発生するというわけです。その影響は上位者などより情報源に近い人が喫煙者であればより大きくなるものと思われます。これでは支障が出ると思われます。非喫煙者にもそのようなインフォーマルコミュニケーションの場があればいいと思います。

 このような意味で喫煙者の方々はインフォーマル情報網を持っておられて得だなと思うわけです。


<写真は、ハタの仲間?@パプア インドネシア>
by atanabe-coach | 2007-10-18 00:57
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