千葉県経営研究集会に参加しました

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 11月28日に幕張新都心で開催された千葉県経営研究集会に参加しました。本日はこの感想をアップいたします。連載の「がんばれ上司」はお休みします。
 
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 この研究集会は、千葉県中小企業家同友会と千葉県が共催で開催しているものです。今年の集会は、千葉県が策定した「ちば中小企業元気戦略」を学んで、元気な中小企業になろう、そして地域も元気にしよう、ということを趣旨としています。筆者はこの中で「経営革新」について学ぼうとしての参加でした。

 当日の中身をざっとご紹介すると、
1.主催者や来賓の挨拶。
2.「ぬれせんべい」で有名になった銚子電鉄の社長様による記念報告、これが約1時間。
3.10の分科会に分かれての分野別勉強会。その中では、まず基調報告やパネルディスカッションが1時間強。その後分科会の中で数人のグループに分かれてのグループ討議がやはり1時間強。各グループの報告が30分程度。
4.全ての分科会の代表による、全体報告が30分程度。
という内容でした。


 2の銚子電鉄の社長さんのご報告では、訥々とした語り口から零細鉄道会社の厳しい台所事情が伝わってくる一方、インターネットでのピンチの告知から支援の輪が広がった経緯、また今後の方向などが紹介されました。以前は、経営理念や経営方針、事業計画などあまり考えたことがなかったが、その必要性を感じられて今回同友会に入会されたということでした。やはり今のように調子が好転したときから「ぬれせんべい」ブームの後を考えておく必要があろうと筆者も思います。銚子電鉄さんにはこれからもがんばっていただきたいです。

 3の分科会で、筆者は「経営革新」の第2分科会に参加しました。「経営革新」制度とは、「中小企業新事業活動促進法」に基づく制度で「事業者が新事業活動を行うことにより、その経営の相当程度の向上をはかる」経営革新の計画を中小企業者が策定して県の承認を取得すると、低利融資、債務保証の拡大、税制等の優遇、補助金・助成金の支給などの支援が受けられる制度です。新事業活動の類型や、相当程度の向上の測定方法なども法律や条例で定められています。(*末尾注参照) 本日は、この経営革新制度について生きた事例、生きた情報がいただけそうだということで大変期待して参加いたしました。

 さて、この分科会の最初のパネルディスカッションでは、3人のパネラーが登場されました。千葉県の担当課の方、経営革新計画承認を取得されて経営革新を終えられようとしている企業の経営者の方、同じく計画承認取得にチャレンジしたものの途中で断念された企業の経営者の方です。県の方からは、申請にあたっての実情・実運営などのお話を聞け、また2経営者の方からは、経営革新にチャレンジしていくご苦労、工夫した点、成功・不成功のポイント、あるいは今後どうしていきたいかなど、筆者が期待したとおりの内容の話が聞けて、たいへん参考になりました。経営革新の入り口は各種支援策の魅力ですが、結局は経営理念を考え、経営方針、事業計画を作っていき、それを社員とともに実現していく中で企業が成長していくこと、そしてそれを企業体質にしていくことが到達点であると理解しました。
 
 続くグループ討議では、7名のグループの中で、「変化の早い時代にあって、自社の経営にどういう変革がもとめられているか」というテーマで討議をいたしました。討議で最初にみなさんがおっしゃっていたことは、経営資源が十分でない中小企業においては、経営者は営業、総務、経理などなんでもこなさなければならず、とても経営理念などを考える時間もないし、それを社員に伝えることもままならないということです。またやりたいけれどもどうやっていいいかも分からないということもありました。しかしながら議論が進んでいくと、「経営革新にチャレンジして目標未達成でも罰則もないのだから、チャレンジした方が得ではないか」、「経営革新というとなにかとても敷居の高いもののように思えるけれど、もっと気軽に考えていいのではないか」、「経営者は、現状を打破する新しいことを考えていかなければならない、それが経営革新だ」、「社員も巻き込んで考えていくことができれば思いが伝わる」などの意見が出て、チャレンジしなきゃソンだよねという雰囲気になって終わりました。終わりの頃には参加された皆さんのお顔が明るくなっているように思えました。なお、このグループ討議では建設関係、小売飲食店関係、印刷業関係、製造業関係の皆様と同席させていただき、それぞれの方の悩み事や願望などもお聞かせいただけました。中小企業経営者の生の声として参考にさせていただきたいと思います。ありがとうございました。

 ところで筆者は、コンサルティングとコーチングを複合したサービスを志向しておりますが、以下の可能性を発見できました。これは大変な成果でした。
①経営理念、経営方針などの策定支援には、策定方法としてはコンサルティングで、経営者の思いの引き出しではコーチングで支援する。
②具体的な事業計画へのブラッシュアップはコンサルティングで支援する。
③経営理念、経営方針への従業員の巻き込みについては、ファシリテーションを活用したワークショップ開催などによって支援する。
④実行段階における経営者の意欲、モチベーションの持続にはコーチングで支援する。
⑤社内のコミュニケーションの活性化、従業員のモチベーションの維持向上についてはコーチングスキル(傾聴、承認、質問、フィードバック、共感など)を活用したコミュニケーション活性化で支援する。

これらの内容をよく練ってメニュー化し、中小企業の皆さんのお役に立ちたいとの思いを新たにしたのでした。また、社内のコミュニケーションに苦労されておられる方も結構いらっしゃるようなので、現在このブログで連載している「上司がんばれ」が終わったら、「社長がんばれ」として新シリーズを執筆したいと思います。

 最後にこのような貴重な勉強の機会をいただけました、千葉県中小企業家同友会および千葉県にお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

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(*)経営革新制度の詳細については、以下をご参照ください。

中小企業庁ホームページ内経営サポート「経営革新支援」

このページにある広報冊子「今すぐやる経営革新」が読みやすいと思います。

・千葉県商工労働部経営支援課でもガイドブック事例集を出されています。
 県中小企業支援センターや商工会・商工会議所などに置いていると思います。


<写真は、ダイブリゾートのレストラン @パプア インドネシア>
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by atanabe-coach | 2007-11-29 02:02
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