上司がんばれ  部下と向きあうコミュニケーションのヒント 第4回:部下と向き合う基本スタンス

f0142717_1201138.jpg

 現在の上司はプレイングマネージャーが多いと思います。短期的業績目標達成を求められる状況の中で、部下の育成という観点での行動が抜けていたりまたそれ自体に気がついていない上司も方もおられるように見えます。部下を育て、頼もしい人材にするために、上司に求められる行動要件をまとめてみました。連載でお送りします。

第4回:部下と向き合う基本スタンスを振り返ろう

上司のあなたは、自分が担当する部署を、自分の考えや方針の下に動かすという意思をお持ちのはずです。その方向で部下を動かします。そのとき部下をどういうように動かしているでしょうか。

①方針は示さず、とにかく細部まで自分の指示で動いてもらう。質問、疑問は受け付けない。その通りに迅速に動いて結果を出させることを重視する。
②方針は示すが、質問や疑問はあまり受け付けずに、とにかく細部まで自分の指示で動いてもらう。その通りに迅速に動いて結果を出させることを重視する。
③方針を示し、質問や疑問には十分に答えながらも、細部まで自分の指示で動いてもらう。部下が納得しながら動いてもらうことを重視する。
④方針を示し、質問や疑問には十分に答えて、細部の進め方は部下のアイデアを重視して提案を促しながら進める。部下の自発性、状況対応力を重視する。
⑤方針を示し、質問や疑問には十分に答えて、進め方の大部分を部下にまかせる。部下の自発性、対応力を重視する。


いかがでしょうか、①や⑤は極端にしても、②~④に入ると思います。対象とする仕事の内容や、部下によって変わってくるとは思いますが、どれが一番普段の行動として当てはまるでしょうか。

 さて、①のようなタイプを「指示命令型上司」といって、行動成長時代には多かったといわれているタイプです。とにかくバリバリやって、部下はオレについてこい、ついてこないやつはどんどん振り落とすといったタイプです。⑤は役員と高級管理職の間ではなりたつような方法です。課長と課員といった間では、単なる「放任」といわれます。

 最近のように生き方、働き方が多様化している環境では、①や②はなかなか機能しにくいと思われます。上からガンガンいわれても現在の社員は萎縮するばかりです。部下が自分の仕事に納得し、自発的に動いてくれるには、仕事をしたいと思わせる環境、そして自分が成長している、できていると思える環境が必要です。その意味から現在の会社組織では、やる気を引き出すマネジメントスタイルがマッチします。

11月19日のブログでご紹介した「部下は育てるな、取り替えろ!!」という本で言っていることは、「部下は自分で育つのだ、上司は部下を育てると思うな、その代わり部下が育つ環境を作れ」と言っています。

 部下が育つ環境作り・・・これが上司の部下への向き合い方の基本スタンスと考えます。


<写真は、ヤシの木にのぼるヤシガニ、体長25cm、ハサミは危険です。下を向いています。@ナブコ インドネシア>
[PR]
by atanabe-coach | 2007-12-03 01:29
←menu