上司がんばれ  部下と向きあうコミュニケーションのヒント 第6回:レンガ工と木こりの話

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 現在の上司はプレイングマネージャーが多いと思います。短期的業績目標達成を求められる状況の中で、部下の育成という観点での行動が抜けていたりまたそれ自体に気がついていない上司も方もおられるように見えます。部下を育て、頼もしい人材にするために、上司に求められる行動要件をまとめてみました。連載でお送りします。


第6回:レンガ工と木こりの話

 昨日は、部下の状況に応じてマネジメントスタイルを変えていこうということをお伝えしました。しかしいずれの場合も、上司がその仕事の意義や目的を十分に伝えることが重要であると考えます。自分がやっていることはなんのためか、どういう意義があるのかを理解せずして、どうしていい仕事ができるでしょう。部下がそれを理解して初めて部下も仕事を楽しむことができます。楽しく、達成感を味わいながら果たす仕事のパフォーマンスは高くなります。

 3人のレンガ工の寓話をご存知でしょうか。
ある建設現場で、3人のレンガ工がレンガを積んでいました。通りがかりの人が訪ねたそうです。
通行人「あなたたちは何をしているのですが?」
レンガ工1「見りゃ分かるだろ、レンガを積んでいるのさ。」と吐き捨てるように言いました。
レンガ工2「見りゃ分かるだろ、壁を作っているのさ。」と言いました。
レンガ工3「教えてあげよう。大聖堂を作っているのさ。」と誇らしそうに言いました。


 いかがでしょうか。同じ仕事をするにしても、意識・視点の持ち方の違いが著しく違っています。皆さんの部下にはレンガ工3のように働いてもらいたいものですよね。この意識・視点を部下に持たせるのは、上司の大きな役割です。会社の方針や外部の情報を、自分の解釈を交えながら部下に語る、そして部下にも語ってもらい、情報を共有する、いや意識を共有する、こういう上司でありたいものです。

 もう一つおまけで寓話を載せます。こちらは改善に対する取り組み方の意識についてのものです。

 ある木こりが、斧で木を切っています。朝から精を出してやっているのに、斧が鈍まっているようで、なかなかはかどりません。それを見ていた人が語りかけました。
見ていた人「木こりさんよ、ちょっと斧を研いでみたらどうだろう。もっと早く切れるようになるんじゃないか?」
木こり「何を言ってるんだ。オレは今日この木を20本も切らなきゃならないんだぜ。斧を研いでいる暇なんかあるもんか。」


 どうです。筆者はこの寓話を聞いて、心にガーンときました。忙しいから改善ができないということはよく職場で起こっている現象です。意識を変えることができるのは上司なのです。上司は語らなくてはなりません。しかし語るだけではダメなのです。 いかに部下に語らせ、部下を巻き込み、自発的に考えさせ、動かせるかが重要です。本連載ではこのあたりを探っていきたいと思います。


<船はダイブリゾートの桟橋へ @ナブコ インドネシア>
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by atanabe-coach | 2007-12-05 01:10
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