上司がんばれ 部下と向きあうコミュニケーションのヒント 第10回:自分自身についても語ろう

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 現在の上司はプレイングマネージャーが多いと思います。短期的業績目標達成を求められる状況の中で、部下の育成という観点での行動が抜けていたりまたそれ自体に気がついていない上司も方もおられるように見えます。部下を育て、頼もしい人材にするために、上司に求められる行動要件をまとめてみました。連載でお送りします。

第10回:自分自身についても語ろう

 昨日は上司が伝えるべきことを列挙しました。しかしこればかり考え伝えようとしていると、堅苦しくなるし、上司も疲れると思います。個別の部下との会話の中では、上司も積極的に自己開示や感情も語る方がよいと思います。
自己開示や感情を語るとはどういうことかというと、
 ・自分の個人的な状況
 ・出来事に対する素直な感想や思い
 ・仕事の状況や部下の行動によって引き起こされた自分の感情

などです。

 ここでのポイントは、自己開示するということは勇気が必要であるということです。どう思われるだろうか、こんな自分を見せていいのか、自己開示に慣れていない人は不安を持ち、ひるんでしまいます。

 しかしちょっと考えて見ましょう。世の中にたまに積極的に自己開示している人を見かけます。そのような人を見てどう思われますか。ちょっと行きすぎかなと思うことはあるかもしれませんが、あまり不快なイメージは持たないと思います。むしろ人間的に好ましく見えたりします。(注:感情を語るとは、感情的に話すということではありません。これは別途「アサーション」というテーマで取り上げます。)それに比べると今までほとんどしてこなかった自己開示をもう少しするようにしてもいいのではないでしょうか。自己開示は、部下から自分という人間を理解してもらう手段なのです。もちろん部下に対して本当にマイナスの効果を与えるような情報もあるでしょうからそこは選択が必要でしょう。

 上司も人間、部下も人間、自己開示によって、部下の中に上司への親しみや、共感が生まれるし、理解が深まると思うのです。自己開示して初めて相手も自己開示をしてくれるのです。その結果として相互理解が可能になります。

 個人の価値観によるものなので、これが正しいというつもりはありませんが、強い上司というイメージを持ち続けようとするよりも、この人のために働こうと思ってもらえる上司になりたいと思う方が、上司も楽だし結束が強まると思うのです。

<写真は アジアコショウダイとアヤコショウダイ @ナブコ インドネシア>
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by atanabe-coach | 2007-12-11 00:16
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