上司がんばれ 部下と向きあうコミュニケーションのヒント 第15回:コミュニケーションはキャッチボール

f0142717_00428.jpg

 現在の上司はプレイングマネージャーが多いと思います。短期的業績目標達成を求められる状況の中で、部下の育成という観点での行動が抜けていたりまたそれ自体に気がついていない上司も方もおられるように見えます。部下を育て、頼もしい人材にするために、上司に求められる行動要件をまとめてみました。連載でお送りします。
───────────────────────────────
第15回:コミュニケーションはキャッチボール

 昨日まで、部下の話の聴き方についてみてきました。ここでコミュニケーションのあり方について分かりやすく書かれている本がありますのでちょっとご紹介しておきます。

 「コミュニケーションはキャッチボール」、これはコーチ・トゥエンティワンの社長伊藤守氏の著作のタイトルです。コーチ・トゥエンティワンではコミュニケーションの研修を、新体操のボールを使ってやっており、その内容を平易な文章で紹介したのがこの本です。大変薄い本ですが、コミュニケーションに関するたくさんの示唆が盛り込まれており、筆者は感銘を受けました。

 キャッチボールは、2人が向かい合って、交互にボールを、相手が取りやすいように投げあい、続けていくものです。伊藤氏は、人の会話をキャッチボールにたとえています。お互いに相手が受け入れやすいように発言し、最終的に合意を形成するものがコミュニケーションであるというのです。そして私たちの身の回りには、このようなキャッチボールになっていない会話があふれているといっています。具体的に挙げてみますとつぎのようになります。(実際にボールを投げあいながらやってみるのが研修ノウハウということですが、市販されている本なので内容をこのように紹介しても支障ないと思います。)

①キャッチボールを始めたつもりが、ドッジボールになっている。自分が正しい・強い・上だ・頭がいい、などの目的を持ってしまい、剛速球を投げ返す競争になっている。
②投げられたボールがはねつけられたり、受け取られたものの横に捨てられたり、あるいはボールを無視されたりする。つまり発言をはねつけられたり、返事がなかったり、無視されたりしている。
③投げたボールと違うボールが返って来る、あるいは投げたボールがもてあそばれてしまう。つまり発言が評価されてしまう。
④1つボールを投げたのに、何個もボールを投げ返される。つまり双方向であるコミュニケーションが一方的になされている。
⑤到底届かないボールを頭越しに別の人に返される。つまり仲間に入れてもらえなかったり、頭越しにコミュニケーションする。


 たいへん分かりやすいたとえになっていると思いませんか。筆者も①の傾向がありましたので、この本を読んでからドッジボールにならないように気をつけるようになりました。

 上にご紹介したコミュニケーションを成り立たせなくさせる要因は、上司と部下の間においても同様です。双方が快く参加でき、続けられるキャッチボールを目指しましょう。
───────────────────────────────
 このブログ、お気に入っていただけましたら、お友達や上司・同僚・部下の方にも教えてあげて下さい。多くの方に読んでいただけると、筆者の励みにもなります。
───────────────────────────────
<写真、右側から画面を横切ろうとするロウニンアジ、ふてぶてしいツラのヤツです。 ナブコ@インドネシア>
[PR]
by atanabe-coach | 2007-12-18 00:05
←menu