上司がんばれ 部下と向きあうコミュニケーションのヒント 第18回:部下を褒めよう

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 現在の上司はプレイングマネージャーが多いと思います。短期的業績目標達成を求められる状況の中で、部下の育成という観点での行動が抜けていたりまたそれ自体に気がついていない上司も方もおられるように見えます。部下を育て、頼もしい人材にするために、上司に求められる行動要件をまとめてみました。連載でお送りします。
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第18回:部下を褒めよう

 昨日は、部下を承認することについてみてみました。今日はさらに踏み込んで部下を褒めるということについてみてみます。

 よく「褒める社風」ということが言われていますが、筆者はちょっと異論があります。なんでもかでも褒めていると、褒めることが飽和すると思うのです。褒めるのはやはりよい結果、すばらしい行動を見せた時のために取っておくべきと思います。部下を承認するだけでも、部下に対して十分なモチベーションの向上効果が見られます。そして、ここぞというところでは本当に心から部下を褒めることです。こうして褒められることの効果は更に高まります。これこそマズローの第4段階の「自我の欲求」を満たしてあげることになります。このような報酬は、当人にとって金銭的な報酬などよりももっと価値があるといわれています。褒められた部下はたいへん強く動機付けられます。褒める時にはみなの前で褒めることがよいということは言うまでもありません。

 さて、筆者が思うに、日本の上司は褒めることが本当に下手です。褒めている上司像というのはあまり見たことがありません。なぜ日本の会社の上司は褒めることができないのでしょう。筆者の推測した原因です。

A:精神的な立ち位置によるもの
A-1.日本の男たちは、感情を人前で表すのを男らしくないと教育されてきた。褒めることもなんとなく面映く、恥ずかしい。
A-2.会社に入ってから、自分の上司からもハッパばかりかけられてきた。上司はハッパかけるか、怒る(叱るでなく)もんだ。
A-3.仕事は歯を食いしばって頑張るものだ。部下は褒めなくても頑張らねばならないのだ。


B:褒める基準が高いことよるもの
B-1.上司から見たら部下は当然レベルが低い、そんな低い部下を褒められるはずがない。
B-2.そもそも部下はこれくらいのレベルであってほしい、しかしそれに全然とどいていない、そんな状況で褒めることはできない。


C.威厳を保つため
C-1.下手に褒めると付け上がる。男がなめられる。だから褒めない。
C-2.部下の機嫌をとるようなベンチャラは言いたくない。


D.褒めない体験からきたもの
D-1.褒めるということがない環境で過ごすうちに、そもそも褒めるという発想自体をなくしてしまった。
D-2.褒めた人を見たことがなく、また褒められたことがない。


 いろいろな理由が考えられます。いままでやったことがないかもしれませんが、ここはぜひ慣れていただいて、部下の行ったよい結果や優れた行動に対して、素直に部下を褒めていただきたいものです。歯の浮くようなベンチャラは必要ありません。

 さりげない言葉でいいのです、心で感じたことを素直に口に出しましょう。
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<写真、ダイブリゾートの子犬のベニー ナブコ@インドネシア>
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by atanabe-coach | 2007-12-21 00:21
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