内的基準・外的基準とタイプ分け

 前回タイプ分けということをお話しましたので、本日は内的基準外的基準について話を膨らませて見ます。コーチングを勉強していくと、人の様々な分類の仕方を学びますがその中に内的基準(型の人)と外的基準(型の人)というのが出てくるのです。どういうものかというと、

内的基準:物事の判断の基準は自分の中にあり、自分の考えたことがそのまま基準になるというタイプ。判断が早く自分の判断に自信を持っていて、頼もしく見える。程度が過ぎると独善的に受け取られる。

外的基準:物事の判断基準が自分の外にある。自分が感じたり考えたりしたことはあくまで自分の見方であって、その正当性が外部の証拠によって確認されない限り、それを判断の基準とはしない。他人の意見・考え方や世間の常識・習慣を重んじる。したがって判断は慎重になる。いきすぎると頼りなく思われる


 前回のタイプ分けでは、感情表出の多少と自己主張の強弱によるポジショニングで4つのタイプをご紹介しましたが、上の内的基準、外的基準は、それぞれコントローラー、アナライザーにあたると筆者は考えています。これは前回ご紹介したコーチ・トゥエンティワンが提供するタイプ分けテストのサイトで、コントローラのキーワードが「判断」、アナライザーのキーワードが「正確」であることからも納得できます。なお、ではプロモーターとサポーターはどうかというと、自己主張の軸で考えると、やはりそれぞれ内的基準と外的基準になるように思われます。しかし、これらのタイプではもともと感情表出が多いので、それに隠れて判断基準が外から見えないのであろうと考えられます。


 さて、以前筆者の上司に内的基準100%と思われる人がいました。話していると言葉の端々に、「ぜったい・・・だ」とか「あれは・・・しないといけない」、「・・・しかない」とか、決め付ける科白がバンバンでてくるのです。一方筆者はアナライザー=外的基準なので、この人はなぜこんなに物事を判断できるのだろうと大変不思議に思っていました。彼のこれらの言葉を聞くたびに疑問に思い、それがコミュニケーションの阻害要因になっていました。上司なので聞きにくかったのですが、ある日思い切って聞いてみました。

筆者:さきほど・・・といわれていましたが、それはどうしてそう思われるのですか?
上司:ああ、あれはこれこれしかじか。


と、この理由がいたって簡単なもので、結局上司が印象として持っているだけのように思えました。そこで、筆者は拍子抜けしながらも

筆者:ああそうなんですか。それって、××さんの印象ですね。
上司:?・・・印象・・・か。


と考え込んでしまいました。おそらくこのように他人から言われたことが初めてだったのではないかと思えました。逆に筆者は、なんだこんなことが判断の基準になるのか、それだったらオレだっていくらでも判断できるわい、と考えてしまいました。

 この経験から、コントローラー=内的基準の人に意見を言うときは、コントローラーの人への推奨されるアプローチ方法である、率直に伝えることが有効であることがわかりました。またコントローラー=内的基準の方は、自分で判断基準を持つことはいいことだが、他の人の見方・考え方を尊重したり、「ぜったい」という言葉を使わないことをお勧めしています。
 
 またアナライザー=内的基準の方には、もう少し自分の考えを押し出しても全く問題ないという認識をもってもらうことを勧めています。どうしても難しいなら、「自分の印象としては・・・です。」というように言い方を工夫することによって、いくらでも意見を表現できるということもお伝えしています。
 
 さらに以上のように、判断基準を自分の中に持つタイプの人と、外に求める人がいるということを認識しておくこと自体も、コミュニケーションを行ううえで役に立つと思います。
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by atanabe-coach | 2008-03-13 23:55
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