教育訓練ゲームの効果

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 人材育成のための研修でのテーマの大きなものに、「チーム力アップ」、「職場のコミュニケーションの改善」、「自主的な行動」、「報連相」などがあります。このような研修では、いわゆる座学とよばれる講義一辺倒の内容では到底効果がでません。なぜならば、伝えるべき内容は、文字にしてしまえば、至極あたりまえのことであり、参加者に驚きも感動もなにも与えず、ただただ睡魔がおそうだけとなるからです。時には、すばらしい事例のお話でで、感動を聞き手に与える講師もいらっしゃいますが、それも聞くだけであれば、「ああ、いい話だった」で終わるでしょう。

 というわけで、このような研修では、グループによる演習やディスカッションを取り入れたり、グループで作業をしたりする中から、参加者に気づきを得てもらうような仕掛けを取り入れるケースが多くあります。そのような仕掛けの一つに「教育訓練ゲーム」というものがあります。これは、参加者でグループを作ってもらい、皆で協力してあることをうまく成し遂げる、つまり時間内に目的の状態をつくる、という作業をやってもらうものです。

 いくつかのゲームネタはすでに使っておりましたが、その拡充のため、先日ネタ仕入れにいってまいりました。ある団体が福岡で開催したゲームトレーナーのための研修です。結論をいうと満足度は100点に近かったのです。この研修で体験したのは5つのゲームですが、どれも言葉で100回聞くより、このゲームを1回経験することによる気づきは大きいと感じました。

 コミュニケーションのとり方がかなり制限される中で、必死に他のメンバーと情報交換を行い、目的を探し・理解し、それに向かって進めていく、一方で制限時間がせまってきて、あせりがでる、そのような中で使命を遂行する、そしてなんとか完成。・・・緊張と集中と、その後の達成感、心地よい疲労を他のメンバーと共有しました。これによってメンバー同士が一体感で結ばれる効果は大きいと感じました。

 ゲームを行うことによっての気づきは次のような点に集約されました。
  集団におけるパフォーマンスをあげるには
   ・目的を明確にして、全員で共有すること
   ・情報をスムーズに流すこと
   ・全体を俯瞰して、指示できるリーダーが存在していること
   ・一方で全員が自主的に行動すること
など。

 筆者は、新入社員、現場リーダー層、管理者層などを対象とした研修に関わっていますが、それらへの採用をぜひ検討して行きたいと思います。

 それにしても、これらの教育訓練ゲーム、よくよく考えられています。このようなゲームの考案には相当なセンスが必要でしょう。この団体が取り扱っている一連のゲームの作者は、すでに亡くなったということですが、ビジネスシーンでなくても、人と人をつなぐ絆の重要性に気づく、もっともっといろんなゲームを開発していただきたかったものだと思いました。

 なお、今回の研修で、九州・中国の数社の人事担当の方々との絆ができたのは、思いがけない収穫でした。何かを一緒にやるということは、人の心を結ぶものですね。

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最初の写真:8月23日に行った長崎 辰ノ口でのダイビングにて。ミドリイシサンゴに群れるソラスズメダイ
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by atanabe-coach | 2008-09-03 00:11
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