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 本日の書評は小石雄一さんの最新刊「上級の時間術」(明日香出版社 10月25日発行 本体1300円)についてです。実は小石さんの主催する勉強会の9月中旬に開催された出版セミナー(10月10日の弊ブログ参照)の中で、小石さんご自身が、現在この本を執筆中ということを言われていましたので、書店で眼にしたと同時に手に取っていました。

 さて、この本のタイトルからは、タイムマネジメントに関する内容を想像してしまいますが、目次を見ただけでそうでないことがわかります。万人に等しく与えられた1日24時間1年365日の中で、自分が価値を置くものごとをいかに多く成し遂げるか、いかに充実した時間をおくるか、つまり自分の時間生産性をいかに最大化するかということが、この本を貫くテーマとなっているのです。そのために作り出し、自分がやりたいことをやる時間を「上質の時間」といっています。したがって、自分はゆっくり生きていくんだ、というのがポリシーの人には、この本は合わないと考えられます。もっともそんな人はこの本は買わないと思いますが。

 この本の中で語られる、上質の時間を作り出す事例やノウハウは、すべて小石さんの実体験から出たものです。冒頭の小石さん主催の勉強会の講師である、出版塾の畑田洋行氏によると、ビジネス書が売れる要因の一つは「書く内容が自分の経験と実績に裏打ちされた内容であること」だそうですが、この条件には十分当てはまります。著者でしか語れないものが、過去の失敗例も含めて満載されています。

 小石雄一さんは「週末の達人」で有名です。本業の経産省勤務のほかに、多く分野に関する社外勉強会を主催され、講演、出版活動をこなしながら、私生活では料理や陶芸を楽しんでおられます。そのようなスーパーマンのような活動がどうして実現できているのかが、この本を読むと分かります。時間を作り出す種々の工夫をしながら、その一方で肉体のギリギリの限界まで、インプットとアウトプットを行っているのです。過去には体を壊してしまったこともあるので、現在はそこはうまく調整されているとのことです。

 普通の人なら時間があって、やりたいことがあっても、これほどまで何かをやり続けることは精神的にはかなり難しいと思います。それを克服できているカギは、おそらく一つの分野に限らず、硬軟とりまぜた分野・テーマに興味を持ち、追求していることではないかと推察します。

 凡人にできないのなら、この本から学ぶことは何か、何を学べばよいか、筆者(私)は次のように考えます。つまりこの本に書かれた事例は、そのまま私たちが実行できるものは少ない、それよりも、著者の生きていく姿勢に共感し、この態度を学びたいと思います。具体的には

1.どんな環境にあっても、自分の興味・関心のあるものを持ち、それを極める姿勢。

2.自分のやりたいこと、目標達成したいことには、最大限の努力を払う。そしてそのための時間は工夫して作り出す。

3.その一方で健康や精神や家庭を十分維持できる目配りが大切。適度にリフレッシュも取り入れる。


 さまざまな分野に興味を持ち、限定された時間から、最高の集中度で最大の成果を得る、そして緩急のコントロールをつける、この姿勢を学びたいと思うのです。

amazonにも書評を投稿しました


<写真は、サンゴの群礁。@パプア インドネシア>
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by atanabe-coach | 2007-10-31 00:29
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 昨日は手帳についての記事をアップしました。手帳の目的でひとつ抜けたものがありました。それは日記です。筆者はあまり日記機能を重視していませんでしたので落としてしまいました。この機能を重視されている方には失礼いたしました。

 さて、書店の手帳売り場では、よくもこれだけの手帳があるのだなと驚きます。大きさや厚さ、時間管理用枠のきり方も千差万別で、選び方に関する本まで出ている状況です。日本能率協会マネジメントセンターのホームページによると、手帳の国内市場は、約9千万冊(企業が取引先や社員に配る企業手帳が約6千万冊、店頭で販売される個人手帳が約3千万冊)と推計されているとのことです。時間管理と目標達成管理(それと日記)は現代日本人の2大(3大)テーマといえるでしょう。

 このように個人に大変密着した存在となっていますが、現代社会ではさらに個人に密着した存在がありますね。それはなんでしょう。
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 そう、それはケイタイ電話です。日本全体での契約台数は9月末で9930万台とのことですから、手帳の発行冊数とほぼ同じです。

 パソコンやパームトップコンピュータが普及しても手書きの手帳が支持される理由は、携帯性、入力の容易性(いつでも簡単に書き込める)、出力表示の一覧性(広い範囲が一度にぱらぱらと見れる)であろうと思います。この部分の技術的ネックが解消すれば手帳のかなりの部分が、IT機器に統合されてしまうと思いますが、その場合はケイタイとの融合ということになるであろうと推測します。

 その場合に付加されるといいなと筆者が期待する新規機能を例示しておきます。
・自分が忘れていた予定を思い出させてくれる。(これはあたりまえか)
・有名な格言や、自分の座右の銘を待ち受け画面で示してくれる。(それもいいね)
・今年の目標を良いタイミングで表示してくれる。(これはありがたい)
・目標達成度のグラフがでる。(推進状態は、やっぱ自分でいれるのだろ)
・目標達成期限が近づいてくるとアラームを出してくれる。(ふーん)
・自分が達成した目標は、やったねと承認してくれる。(これはいけてる)
・来年の目標を作ってくれるので悩まなくていい、というのは言いすぎ、目標作成を支援してくれる。(どうやって?)
・目標を達成してくれる。(そんなアホな)


<写真は、流れの少ないコンディションの中、魚待ちの間にほっこりする仲良しダイバー @パプア インドネシア>
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by atanabe-coach | 2007-10-30 00:36
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 昨日(10月28日)の日経新聞1面下段の春秋欄に、手帳に関する記事が出ておりました。そういえば1ヶ月くらい前に、すでに書店に手帳が出回っていたような記憶があります。「ええ、もう手帳が出たの」と驚いていたと思っていたら、2007年もあと2ヶ月ちょっととなったのです。・・・なんと時間早く過ぎてしまうのでしょう。正月に2007年の目標をまっさらな手帳に書き込んだのが、ほんのちょっと前に感じます。(次は年賀状ですね。)

 さて、皆さんは手帳はなんのために使っていますか。当然時間管理という目的がメインだと思いますが、数年前から自己実現や目標達成を全面に打ち出した手帳も売り出されています。こちらは結構価格が高かったり、かなりかさばるようなものになっているようですが、人気はあるようです。一方時間管理を第1に考え、スケジュールの一覧性を追及してびらびらと折り込むようになった手帳もあります。

 筆者の手帳活用の目的は、使用時間ベースでは時間管理VS目標達成管理が8対2ですが、重要度からいうと6対4か5対5と目標達成管理のウエイトが高くなります。携帯性を第1に考えてコンパクトなものとしていますが、目標が書き込めるようなページのついたものを選んでいます。

 年の初めに立てた本年の目標をチェックボックスつきで列記しており、達成したものからボックスを黒く塗りつぶしていきます。今見てみますと達成率約50%です。あと2ヶ月で100%は無理なようですが、ストレッチ目標やできればやりたいと思った目標も入れていましたので、まあいいか。逆に黒く塗りつぶせた目標を見ると、よくやったと自分を承認したくもなります。目標達成への動機付けと、達成後の自己承認のためにこの記載方法は気に入っております。

 時間管理の部分では、To Do Listを書き込む欄が少ないので、次のような工夫をしています。5cm×10cm位(つまり手帳より一回り小さなサイズ)のポストイットを使ってやるべきことを列挙するのです。今月の実施事項、今週の実施事項、本日の実施事項の3枚を使っています。済めば消しこんで行き、毎日、毎週、毎月更新するのです。コンパクトな手帳を使いながら、充実したTo Do Listができ満足しています。(このテクニックは2年ほど前に「絶妙な手帳メモの技術」(福島哲史著)という本からいただいたものです。)

 ここで、消しこんだTo Do Listをながめ、次のTo Do Listを作成する行為は結局年の初めにたてた目標達成の管理方法と同じだなあと思うのです。過ぎたやれたことを振り返り、未来にやることを意識する、これをコツコツ積み重ねることが目標達成の重要ポイントであると思います。手帳はそのための有力なツールなのです。

 今週末にも来年の手帳を買うことにします。


<写真は、ダイビングポイントでダイバーを拾った後、本船に向かうボート上のボートマンとガイド>
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by atanabe-coach | 2007-10-29 01:03
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 未完了感を感じないようにするために、未完了事項をなくしたり、新たに作らないための方策を考えてきましたが、ではそのようにして整理していくとしても、時間のある限り何でもかんでもやってしまうのはどうでしょうか。筆者は自戒を込めて、価値のあまりないことはやらないという割り切りも必要だと思うのです。この場合、自分にとっての価値というわけではなく、他者に対する価値もありますが、とにかくあまり価値を生まないこと、生産的でないことは、最初からやろうと思わないことです。ここが昨日の記事でいう溜め込まない人になれる秘訣のような気がします。

 また別の工夫として、どうしてもやらなくてはならないことで気が進まないものは、逆に先にやってしまうとか習慣化してしまうということも考えられます。こうすると未完了にはならないでしょう。

 それでも未完了事項が溜まってしまったら、どうするか。10月23日の記事では「少しずつ計画的にやる」ということでしたが、その場合には優先順位をつけることになります。そして優先順位をつけるにはルールが必要です。よく「重要度」や「緊急度」がそのキーとして語られますが、それ以外に「自分がそれを好きか嫌いか」とか、「自分の向上に役立つか」なども優先順位付けのルールとして考えられます。こうしてつけた優先順位で下位にあたるものは、やれなくてもいいんだという思い切りもまた大切かなと思うのです。

 メリハリをつけて日常を生き、ほんとうに自分がやりたいこと、達成したい目標への行動にエネルギーを温存するようにして行きたいと思います。


<写真は、サンゴの間から姿を見せるオトヒメエビ、体長7cm。魚の体表についたムシを捕食します。その間、魚は気持ちよくじっとしています。これをクリーニングといいます。@パプア インドネシア>
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by atanabe-coach | 2007-10-26 00:30
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 昨日まで、未完了の処理、未完了の発生防止について考えましたが、世の中には、そんなことを意識しなくても、未完了感をあまり感じない人もいるように思います。仕事の資料が少ない人、残件の少ない人、あまり物を溜め込まない人、机の上がきれいに片付いている人、このような人がほんとうにうらやましいです。このようなことをサクサクとできる人の方が、重要なことに集中できそうな気がします。
 
 と思っていますと、もう一種類未完了感を溜め込まない人がいました。それは未完了事項を溜め込んでも、それを未完了感にぜんぜん感じない人、図太いというか、無神経というか、無頓着というか、そんな人なら未完了には感じないかもしれません。悪く表現しましたが、そんな人でも一心に打ち込むものがあれば、幸せでしょう。漫画に出てくる、実験室に閉じこもってひたすら発明に注力し、回りのことには無関心の博士などがその典型例です。

 筆者はアナライザータイプで、きちんきちんとしていくことが習い性になっていますので、上記のように生きることができたらさぞいいだろうなあと思うのでありました。


<写真は、釣り上げられたオニカマス(バラクーダ) 体長1.2m @パプア インドネシア>
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by atanabe-coach | 2007-10-25 00:30
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 昨日は未完了事項や未完了感を無くすことを考えました。こうして過去の未完了は片付いていくのですが、一方で新しい未完了が発生していきます。人間が知性を持ちながら生活していくうえでこれは避けられないことだと思います。そこで今日は新たな未完了が発生しないようにするにはどうしたらいいかを考えて見ましょう。

 例によって、列挙してみましょう。
①やらなければならないと思う事柄を極力作らない。毎日出会う事柄はその場限りのことであり、後に引きずらないという考え方をする。例:ものはすぐに捨てる。
②自分がなにか行為を実行しなければならないときは極力その場で済ます。例:済んだらすぐにしまう、食べたらすぐに片付ける、新聞・雑誌は受け取った時点でざっと眼を通す、メールにはそのときにすぐ返信する、など。
③自分がなにか行為を実行しなければならず、しかしその場でできない時は、実行計画をすぐに立てる。このときは極力具体的に計画を立てる。例:今日の夜9:00からやる。あさっての土曜日の10:00から30分で片付ける。
④自分のもてる未完了事項に枠を設定し、なにか一つ片付かないと新しいことは入れないようにする。新たなことが緊急・重要なことなら、古い未完了事項を無条件に一つ削除する。
⑤自分がやらなくてもいいような仕組みを作るの1。物理的な仕掛けを作り仕事が発生しないようにする。例:区分けした保存箱を作っておき、そこに入れるだけで事が済む。買い置きは2つに決めて、一つを使い出したら、次の一つを使い出す前に補充する。保管したくなりそうなものをとりあえず入れておく場所だけ作っておき、1ヶ月さわらなければ捨ててしまう。
⑥自分がやらなくてもいいような仕組みを作るの2。誰かに頼めるようにしておく。例:その仕事は、状況管理も含めて家族のだれかに仕事を割り振る。

 いかがでしょうか。以上の方法を使うシーンでも、未完了事項リストがあった方がよさそうですね。未完了事項リストがなくても、いつも回りのことに気を配っていなければいけなさそうです。このことがやはり心のエネルギーを多少なりとも削ぎそうな気がします。この手のことはおそらくゼロにはならず、いかに軽くこなしていくかということがポイントなのでしょう。


<写真は、群れるオオカマス 体長80cm @パプア インドネシア>
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by atanabe-coach | 2007-10-24 00:15

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 未完了事項を持っていると、あるいは未完了感を抱いていると、その人が生きていくうえで多少なりとも悪い影響を及ぼします。したがって未完了事項はなくしてしまうか未完了感を感じないようにしてしまうことが望ましいのです。今日はその方法について考えて見ましょう。

 未完了事項をなくしてしまう方法を挙げてみましょう。未完了事項そのものを無くすことが難しいなら、未完了感を無くすように考えます。
①未完了事項を実施して完了させてしまう。・・・最もまともな取り組み方です。
②未完了事項を無くしてしまうの1。その目的や効果などをあらためて見直すことによって、それを実行することの意味を無くしてしまう。・・・例としては、冬物の衣料を片付けることができていなかったが、もう夏が過ぎ、秋も半ばになり、もうしばらくして冬になるので、冬物衣料を片付ける必要がなくなった。
③未完了事項を無くしてしまうの2。その目的や効果をあらためて見直してその価値を低く評価することにより、それを実施する意味を無くしてしまう。つまり項目自体を削除してしまう。・・・例:スーパーのレシートを溜めて日付順に整理所要として溜めているが、全然整理できていない。⇒それは何のためにやりたいのか、今できていないけど全然支障ない⇒この未完了事項は削除。
④未完了事項を無くしてしまうの3。どう考えても近々あるいはずーっと手がつかない事項については、将来の夢として、今のやるべき項目から外してしまう。・・・例:神社仏閣を訪ね歩きたいが全然時間と金がなくて実行できない。⇒将来定年退職後の楽しみとして、今の自分からはこの項目は取り除いてしまう。
④未完了事項自体を存続させながら、未完了感を持たないように折り合いをつける。・・・例:この本を読みたいが、今はもっと読みたい本があったりもっと先にやりたいことがあるので、当分はこの本は読まないと決める。そのままではまだ未完了感を感じるかもしれないので、今この本を読まないことによって、自分はもっと重要なことに時間が割けると言い聞かせる。
⑤残った未完了事項については、無理のない実施計画を立てて少しずつ実施していく。「少しずつ計画的に」がミソ。

 いかがでしょうか。このようにすればうまく整理できるのではないでしょうか。このように整理するためにも、未完了事項のリストは必要だと思います。その棚卸しをして、上記の方法を当てはめて考えて行きましょう。

 えっ、未完了事項リストを作ること自体が未完了ですって、こりゃま、どうしましょう。


<写真は、ピグミーシーホース、体長1cm。向こうの指先の小さな生き物に注目。@パプア インドネシア>
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by atanabe-coach | 2007-10-23 00:15
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 「未完了」という言葉があります。普通はあまり聞かない言葉ですが、コーチングでは頻繁に出てきます。筆者もコーチングを学び始めた時は、この言葉を使うのに違和感がありましたが、今ではすんなりと耳に入ってきます。

 さて、この言葉の意味は何でしょう、お分かりですか。読んで字の如し、「まだ完了していない状態」や「完了されていない事柄」を言います。なぜこれがコーチングに出てくるかというと、クライアントの心の中に、「未完了」を感じる心や気持ち、つまり「未完了感」があると、心のエネルギーが削がれるということから来ています。

 コーチングでは、クライアントが目標を明確にしたり、そのために何をやればいいかを自ら気づき、その目標達成に向かう行動を促すことを目的としています。ところがクライアントが未完了感を持っていると、目標達成に向かってエネルギーを十分に配分できなくなってしまうというのです。そのため、コーチングの最初の段階で、未完了事項を整理して完了させてしまうという方法がとられたりします。

 筆者も、結構日常生活で、あれやんなくちゃ、これしなくっちゃ、といろいろとやるべき事項を抱え、いつも落ち着かない気持ちでいたことが多かった記憶があります。しかし、何かを抱えていることによって気持ちが落ち着かないという因果関係をはっきりと自覚できていなかったように思います。これが「未完了感」だったのです。表現する言葉を知らないと、その概念に気がつかないという例ですね。言葉というものは力を持っているものなのですね。


<写真は、クロコダイルフィッシュまたはワニゴチ 体長60cm、眼と胴体の一部です、魚です。 @パプア インドネシア>
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by atanabe-coach | 2007-10-22 00:16
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 昨日の、喫煙室のインフォーマル組織、インフォーマル情報網ですが、その良さを挙げてみます。(非喫煙者である筆者の推測です。) 

 前提を、比較的大きな会社で休憩時間に喫煙室でのみ喫煙が可能、とします。すると
①執務時間にタバコが吸えないため、休憩時間になると喫煙者の方々が一斉に喫煙室に集合する。その行動は自発的であり、特別な事情がない限り欠席はありえない。
②いつも使う喫煙室は固定化される。
③したがっていつも同じ顔ぶれが確実にそろうことになる。
④仕事の合間の休憩時間ではあるが、仕事の頭をひきずることもできるし、プライベートの頭になることもできる。つまりonとoffの両モードが使える。
⑤この空間で1日に10本のタバコを1本あたり3分かけて吸うとすると、1日30分、1ヶ月20日勤務として10時間、1年では120時間を過ごすことになる。
⑥喫煙室というある程度の閉鎖空間にあり、結束意識もはぐくまれる。


というように、コミュニケーションには最適の空間時間であると思うのです。そしてそのような場によって人と人とのインフォーマルなつながりが強化されると思うのです。こうやって列挙してみるとあらためてすばらしいと思います。

 一方非喫煙者には、このような場があるでしょうか。社員食堂が近いかもしれませんが、テーブルで食事をするというシーンから、関係のできる人の数が限定されるでしょう。また空間も開放されているので、結束意識はあまり育たないように思えます。トイレや洗面所は使う時間がまちまちになります。通勤電車では異業種の方々と隣り合わせになりますが、満員の場合はとてもコミュニケーションどころではありません。満員電車はどちらかというと音楽や語学を聴いたり、瞑想したりと孤独を楽しむ空間です。

 こう考えると喫煙者の方々は大変恵まれているように思えてきます。ひょっとすると各社の喫煙室が連携して、「全日本喫煙者同盟」という非公式組織による「喫煙者の地位向上活動」とか、「NPO地球温暖化防止のための喫煙文化保護の会」(生物由来のタバコの燃焼からでるCO2は地球温暖化には影響しない)の組織化とか、「非喫煙者との永続的な共存」というシンポジウムの準備などが、密かに進行中なのではないかと考えてしまうのです。

 非喫煙者も頑張らないとますます進行する個人主義、成果主義によって個々人が寸断されてしまうかもしれません。人、人と人との関係を大切にするコーチングがその空隙を少しでも埋めることができればよいと思うのであります。

(以上の記述は、筆者の仮説で検証されておりませんことお断りいたします。)


<写真は、ネッタイミノカサゴ@パプア インドネシア>
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by atanabe-coach | 2007-10-19 23:58
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 愛煙家(この言葉もあまり聞かれなくなりましたね)の皆さんは肩身の狭い思いをされるようになってかなり長い時間がたちました。パブリックスペースでは屋内だけでなく、屋外でさえ禁煙になったり、ご自宅でも禁止されたり、また会社でも職場は禁煙となっているところも増えてきました。筆者はもう20年くらい前に禁煙しましたが、それ以前はタバコを吸っていました。そのころは会社の各自の机の上に灰皿をおいていたのに、最近は喫煙スペースでだけ、それも休憩時間だけOKという会社も多いようです。

 さて、喫煙室ではいろんな会話が交わされているものと思います。スポーツのこと、趣味のこと、飲食のこと、家庭、家族のことのようなプライベートに関わる事項、また会社の業績、新年度の方針、新組織、人事異動、プロジェクトの進捗などの仕事に関する事項、のどちらも交わされているものと推測します。(筆者は喫煙室に近寄らないので推測です。) 喫煙場所と喫煙時間が制限されるため、そこには仕事でのつながりを越え、ポジションもさまざまな顔ぶれが揃い、タバコを吸って息抜きをする状況があります。そのため結構リラックスした雰囲気の中でホンネに近い部分でのインフォーマルな情報交換が行われることになるであろうと思うのです。

 そしてこれが単なる情報交換で終わらず、部署を越えた仕事上の依頼、協力とりつけ、方針伝達や上下間の業務指示が根回し的に行われたりすることがあります。また極端な場合は、喫煙室での連絡、指示が公式なものの代わりになったりします。つまり、会議室の代わりとなって連絡会、打合せ、会議の機能をもってしまうことがあると推測するのです。

 これは考え方によっては、時間が節約できて合理的と考えられなくもありませんが、現在のように非喫煙者もかなり多くなってくると、非喫煙者の側にはそのような情報が届かなくなる恐れがあります。つまり喫煙者と非喫煙者の間に情報の非対称性が発生するというわけです。その影響は上位者などより情報源に近い人が喫煙者であればより大きくなるものと思われます。これでは支障が出ると思われます。非喫煙者にもそのようなインフォーマルコミュニケーションの場があればいいと思います。

 このような意味で喫煙者の方々はインフォーマル情報網を持っておられて得だなと思うわけです。


<写真は、ハタの仲間?@パプア インドネシア>
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by atanabe-coach | 2007-10-18 00:57
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