昨日はおもしろい体験をしました。
午前中に、自分が講師となってミニセミナーの開催。それに引き続き午後から、福岡のコンサル会社主催の講師紹介プレゼンセミナー(つまり顧客としての各企業の人事担当者向けに、その会社が企画する研修のさわりを披露し、講師を紹介する無料セミナー)で2人の講師の方の話を聞かせていただきました。つまり自分を含めて3人の研修のしかたを比べることができたのです。
研修の効果は大きく2つの要素によって決まります。1つはもちろん研修の内容・構成そのもの(つまり企画)の質です。研修開催の目的を与えられた時間の中で達成するものであること、参加者に気づきを与えて、その後に行動変化を与えられるものであることが要求されます。もう一つは講師の質です。参加者の心を引きつけ、心の鎧をはぎとり、素直に聞く気にさせるというスキルが求められます。企画の質と講師の質がよく、両者がかみ合って、講師と参加者、参加者同士の心が融合して効果的な研修が実現します。
この日はプレゼンセミナーということで、お二人の方が1時間と2時間の枠内で、ご自分が企画する研修の中身の紹介を、ご自分のキャラを出しながらプレゼンされておりました。つまりは売り込みのプレゼンですので気合も入っているでしょうし、短い時間枠であるからこそ、特徴が凝縮されていたように思われました。また開始時のアイスブレーク、聴衆の心を一瞬にひきつけるトーク、時流に乗った話題、ちょっとしたゲームや薀蓄、声のトーンやボディランゲージ、これらを織り交ぜながら、それぞれに味を出されておられました。たいへん参考になりました。
さて、午前中に自分が開催したミニセミナーですが、自分としては満足いくものではありませんでした。最初のアイスブレークがうまくできず、場の盛り上げが不十分であったことが、その後の進行のスムーズさに影響したように思います。そしてその原因は心の準備が足りなかったことであると考えています。筆者の過去のうまく行ったプレゼンを思い出してみると、ある共通点があります。それは事前に心の中でプレゼンのシミュレーションをしっかり行うことにより、うまく行っているイメージを作り上げ、イメージを焼き付けておくことができていたということです。今回はここがないがしろになってしまいました。
最初のツカミがしっかり出来て、参加者の皆様とアイコンタクトができ、興味をもっていただいたことが顔に読み取れる、こんな状態になったら、あとはスムーズに行くことでしょう。そして乗ってくればその場の状況次第で後はどのようにもこなせるものと思います。最初のツカミの重要さをはじめ、いろいろと勉強になった1日でした。
[昨日の講師のご紹介]
■ブルーオーシャンコンサルティング 佐藤克行氏
福岡で、営業のしくみつくり+残業削減により利益向上を実現するコンサルを提供されています。仙台出身ながら、博多山笠にほれ込んで、勤めていた大手商社を辞めて博多に居ついたという熱血人。御名刺にも、山笠を担ぐ写真が載っています。穏やかでかつ論理的な語り口が、話の納得性を高めます。ロジカルシンキング研修をご紹介くださいました。
■つくばビジネスサポート 徳田太郎氏
茨城でファシリテーションの普及・研修・指導をなさっており、全国を飛び回っておられます。日本ファシリテーション協会の事務局長もなさっています。さすがファシリテーションの専門家だけあって、場の盛り上げ方がすばらしい。もちろんファシリテーション研修のご紹介をしていただきました。
たいへんお世話になりました、この場を借りてお礼申し上げます。また更なるご活躍とご発展を祈ります。
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冒頭の写真:山口県相島沖の水中から見る太陽。もう明日から10月です。南の海でダイビングにはまっていた筆者にはつらい季節に入っていきます。
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by atanabe-coach
| 2008-09-30 10:51