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こんにちは、やる気引出しプロデューサーの田辺晃です。

 11月末に退職後、時間が自由になって、いろんなことができると思っていましたが、あれもやりたい、これもやらなければ、とやっていると時間がいくらあっても足りません。いまだに机の上、周囲の床が資料だらけで片付きません。もっとセルフコントロールできなければ、コーチとはいえません。年内には片付けます。
 というような毎日を送っていたところ、早や、クリスマスイブになってしまいました。年賀状もやっと昨日書き上げ(パソコンなので印刷し上げ)ました。クリスマスがすぎるといよいよ年の瀬ですね。

 さて、12月8日にこのブログを更新した後のつづきをアップしたします。今回は人の優位感覚の見分け方と、対応方法についてみてみます。


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優位感覚の見分け方・・・いろいろあると思いますが、ここでは3つの状況についてまとめておきます。

①ものごとを学習するときの得意な方法から
 聴覚系
  ・テープを聞いたり、講義を聞いたりして耳から情報を入れる
  ・自分で大きな声で言葉を出して、それを聞く
 言語感覚系
  ・自分なりの考えを入れて、「つまりどういうことか」という結論を導く
  ・考えを文章などにまとめる
 触覚系
  ・指や体を動かしながら、聞いたりつぶやいたりする
  ・手で何度も言葉を書いたりする
 視覚系    
  ・全体を一覧できる形式にまとめて覚える
  ・丸や四角、矢印などを使って図にまとめる

②相手と話すときの行動から
 聴覚系
  ・相手の声の調子や言葉に反応に反応しやすい
  ・言葉で伝えられたことをそのまま繰り返すことが簡単にできる
 言語感覚系
  ・相手の話の意味・目的や、端々の言葉の意味に厳密である
  ・ゆっくり話をまとめながら話す
 触覚系
  ・話をするときに手や体を激しく動かす。
  ・相手の体によく触れる。
 視覚系    
  ・人のいうことについてよくメモをとる
  ・図を描いて説明しようとする

③よく使う言葉から
 聴覚系
  ・「~のように聞こえる」
  ・(話の混乱に対して)「これ以上聞けない」
 言語感覚系
  ・「~と思う、~と考える」
  ・(話の混乱に対して)「目的がわからない」
 触覚系
  ・「~の感じがする」
  ・(話の混乱に対して)「落ち着かない」
 視覚系    
  ・「~に見える」、「~が思い浮かぶ」
  ・(話の混乱に対して)「話が見えない」
 

 では、このような優位感覚の人と向き合う場合に、心がけることはなんでしょう。まずは基礎として2項目を挙げておきましょう。

①自分のスタイルを知っておく:自分がどんな優位感覚を持っているのかを知っておくことは、相手と向き合う以前の問題として、よく認識しておくと有益でしょう。自分がどんな情報に敏感なのか、どんな考え方のパターンをとるのかを知り、情報の理解の促進を図る方法を選択しましょう。

②人はそれぞれ優位感覚が異なるということを認識する:つまり相手は自分と同じ優位感覚をもっていないということを意識しましょうということです。自分がわかりやすいからといって、その方法を相手に求めたり、押し付けたりすることは、相手との実りあるコミュニケーションを妨げます。そしてどのスタイルが優れているということではなく、それぞれに個性であるということです。


以上の2項目をしっかり認識した上で、スタイル別に接するポイントをまとめてみました。
③優位感覚別、推奨されるアプローチ方法
 聴覚系
  ・静かな場所を選んで話す(話す場所)
  ・話す声の大きさやトーンに気をつける(話し方)
  ・効果的な言葉:「~に聞こえる」「話せてよかった」
 言語感覚系
  ・話しの目的をしっかり持って話す(話しの筋)
  ・使う言葉の意味の厳密性には十分注意する。必要ならその言葉の定義付けを合意してから話しを進める(言葉の意味合い)
  ・効果的な言葉:「~と思う、考える」「目的・意味」
 触覚系
  ・感覚に伝わるように話す(事例・体験談)
  ・あまり説明せずに、実際にやらせてみる(感じ重視)
  ・効果的な言葉:「~な感じがする」「体験・経験」  
 視覚系    
  ・まず全体像を話してから話しを進める(一覧性)
  ・図解やフローチャートで説明する(流れ・相互関係)
  ・効果的な言葉:「~に見える」「イメージが沸く」 



 さて、11月23日付けの記事で、ストリートダンスのインストラクターの教え方と私の教わり方の間に、優位感覚系の違いから違和感を感じたという事例をお伝えしましたが、少し前に、優位感覚系別の対応方法を積極的に活用してみた事例がありますので、最後にご紹介しておきます。

 11月まで勤めていた会社で、新入社員の入社半年後の個別面談をやったときのこと(私の立場は人事部門の人材育成担当というもので、当該職場にいるわけではありません)、周囲の先輩がとても優秀で自分がついていけないのではないかという心配からモチベーションが極端に下がった2人の新入社員に関してです。ともに、まだまだ入社して浅いので、能力自体はあまり心配する必要はなく、重要なのは自分の能力やスキルを高めるように努力しようという方向付けの話をしたあと、動機付けを強固にするために次のように話しをしました。
・言語感覚系の新入社員:今の仕事は会社の中で、どのような位置づけにあり、その重要性はどのようなものなのか、それにこだわろう。先輩にもそんな話しを投げかけながら、その答えを探していこう。
・触覚系の新入社員:自分の能力を高めるために、平日の夜や休みの日に自己啓発を続けよう。短くてもいいから継続が大切、どこまで続けられるか、とにかくやってみよう。毎日やったことをメールで連絡してほしい。


 この優位感覚を意識した締めくくりが大いにヒットし、2人とも、顔がパッと明るくなり、
  「ハイ、やってみます。」 
と明るい声が返ってきました。優位感覚に合わせたコミュニケーションって、使えます。(この項終わり)
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by atanabe-coach | 2009-12-24 16:00
こんにちは、やる気引出しプロデューサーの田辺晃です。

 前2回にわたって優位感覚に関しての事例を紹介しましたが、優位感覚について大切なこと(私が優位感覚の学習を通して得たこと)は以下になります。

・人が外部情報に反応する感覚系の感度は、人によりそれぞれ違っている。どの感覚系が優れているということはなく、それはその人の個性である。

・優位感覚系は大きく次の4つに分けられる。人毎に優位な感覚があるが、それは一つとは限らず、複数からなっている場合もある。

・人は往々にして、自分の優位な感覚を基準として考えることがあり、それが他人を理解することを妨げる。また他人に自分の基準を押し付けることがある。この考え方は危険である。

・相手の優位感覚系を推察して、それに合わせたコミュニケーションを意識することで、相互理解が進む場合が多々ある。



では、具体的に優位感覚別の特徴はどのようなものなのかを見てみましょう。

優位感覚別の特徴

聴覚系:耳から入る音に敏感
 自分で考えを独り言で口に出すことが多い
 話をするとき、相手の声のトーンによって理解度がかわる
 周囲の騒音が気になり、集中を妨げる

言語感覚系:言葉や文章の意味に敏感
 話の筋や言葉の意味合いにこだわる
 ものごとの目的や意義がはっきりしないと入っていけない
 行動する前にまず考えてみる

触覚系:肌や体で感じる感覚に敏感である
 細かな説明よりも体の感覚で理解する
 擬音語や擬態語を良く使う
 とりあえずやってみて体で覚えることを好む

視覚系:目から入る映像に敏感
 図解やフローチャートを好む
 よくメモをとる
 全体像をまず把握しないとおちつかない
 


 ここで、具体的な理解を助けるために、目的地への道順を伝えられる場合に理解しやすい方法で考えてみました。

聴覚系:曲がるところを逐次言葉で説明されると理解しやすい
 ⇒まずこの道をまっすぐ100mほど行って、そこを左に曲がって・・・ 

言語感覚系:まず全体を俯瞰できる言葉で説明されると理解しやすい
 ⇒目的地はここから北に500mくらいのところにあります。まっすぐ行く道路はなく、東に行ってから北に行き、さらに西に行くというルートになります。つまり・・・

触覚系:曲がるところの詳細図や目印を順番に並べて示されると理解しやすい
 ⇒1番目、2番目・・の曲がり角と目印の図

視覚系:全体が俯瞰できる地図で示されると理解しやすい
 ⇒全体が見わたせる地図


 イメージがわいたでしょうか。それぞれの感覚系に適した方法で伝えられない場合は、おそらく頭の中で、情報を適した方法に修正していると思います。(たとえば視覚系の人が言葉で伝えられた場合、頭の中で、全体地図を描いているとか。)

 私は視覚系が高く、次に言語感覚系が高いと思っています。それでカーナビで目的地を設定した場合でも、画面を広域にして出発地と目的地の位置関係を道順を見たくなるのです。皆さんは、カーナビのどんな情報が自分にすんなり入ってきますか? 個人個人にあわせて情報の伝え方を設定できるカーナビがあればいいと思います。

 次回は、人の優位感覚の見分け方と、対応の仕方のポイントについてみてみます。
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by atanabe-coach | 2009-12-08 12:57
 こんにちは、やる気引出しプロデューサーの田辺晃です。
 12月になってしまいました。ことしもあと1ヶ月、なんとなくでなく、しっかりと意識しながら時間を過ごしたいと、自戒をこめて思っています。


 さて、前回は「学習スタイルにおける優位感覚」というものを私の経験を入れながらご紹介させていただきました。今回は、生徒の子供たちへの教え方にこれを活用されているピアノの先生の事例をご紹介します。この話は、コーチングの勉強会でその先生からご披露があったものです。

 その先生ご自身は言語感覚系で、子供たちへの教え方も最初のころは、分析してどうこうということを話していたのですが、触覚系視覚系聴覚系の生徒さんたちにはぜんぜんヒットせず、「ハイハイ」と聞き流されたり、すぐに忘れられたりしていたそうです。それを優位感覚の概念を取り入れて、次のように変えたのです。

触覚系の生徒さんへ:先生の手の上に、生徒さんの手を乗せて、「こんな感じよ」といって弾いてみせた。生徒さんは「先生、わかった」と反応、先生は「じゃあ、弾いてみて」といって練習させた。
視覚系の生徒さんへ:楽譜に色を付けたり、シールを貼ったりして目印にするとよく覚えるようになった。
聴覚系の生徒さんへ:とにかく何回も弾いて聞かせた。そうすると弾き方を教えてない曲も弾けるようになった。


ちなみに、その子たちの演奏のスタイルは次のようなものだそうです。

触覚系の生徒さん:たとえ単調な曲でも、とにかく楽しそうに弾く。♯や♭がついていてもあまり気にしない。
視覚系の生徒さん:自分でイメージした曲を自由に弾く。
聴覚系の生徒さん:楽譜になくても、どこかで聴いたことのある曲を自分なりに弾いてしまう。


 この話、すごいですよね。それまで私は優位感覚をコミュニケーションに活かす方法がいまいちピンときていなかったのですが、これには大変驚かされ、また参考になったので、ここで取り上げさせていただきました。

 優位感覚というものを意識して、それを活用することができれば、コミュニケーションの質を上げることができるのですね。上の事例に触発されて、私自身でも積極的に面談等で使ってみましたところ、コミュニケーションが大変うまくいった経験があります。

 次回は、優位感覚を活用するためのポイントをまとめてみたいと思います。
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by atanabe-coach | 2009-12-02 10:15
 皆さんは、何かを覚えるときどうやって覚えますか。
 ①声に出して覚える。
 ②自分なりにまとめて文章にして覚える。
 ③とにかく試してみたり、何度も字を書いて覚える。
 ④紙に図解を描いて色分けしたりして覚える。

 今回は、人が学習する際に、どんな感覚を使って進めたら効果的かということについて、一つの考え方をご紹介します。


 ところで、以前こんなことがありました。私が千葉に住んでいたころ、その地のスポーツクラブのスタジオプログラムでストリートダンスのクラスに入ったときのことです。インストラクターが曲に合わせてフリを教えてくれるのですが、それが1小節ずつ小刻みに進めていくのです。1時間たって8
小節くらい進んだでしょうか、その日はそれで終わりで、次は来週ということでした。

 そのとき私は、とても大きなフラストレーションを感じたのです。全体がどのような動きのダンスなのか、そしてヘタッピな私たちではなく、インストラクターが全体を通して踊るとどのようにカッコいいのか、どんな雰囲気なのか、それが知りたくてたまらなかったのです。全体はこんな感じのダンスで、今ここをやっている、そしてその雰囲気はこのようなもの・・・といったことがわからないと、霧の中を手を曳かれて進んでいるようで、なにか居心地が悪かったのです。

 ですからそのクラスが終わってからインストラクターに、全体を通してまずインストラクターが踊って手本を見せてほしい、そうでないとイメージが沸かないと伝えました。私としては、もっともと思われる理由があるので、快諾してもらえると思っていたところ、彼は「それはできません。私が先に踊ると、みなそれに引きずられて個性がでないのです。」と答えました。自分たちはまだ初心者なのに個性もなにもないよなあ、と思いながらもそれ以上は要求しませんでした。

 そして、つぎに北九州に引っ越して、別のスポーツクラブに入ってストリートダンス系のクラスに入ったところ、やはりクラスの進め方は上と同じでした。ふーん、ダンスする人たちはこのように進めるのだろうなと、それがしきたりなのだろうとあきらめたのです。

 さて、その後コーチングの勉強を進める中で、ああ、そうなのかと思い当ることがありました。それは「学習スタイルにおける優位感覚」というものです。それは4つに分けられるのです。冒頭のものごとの覚え方の例がその4つにあたり、それぞれ
 ①聴覚系
 ②言語感覚系
 ③触覚系
 ④視覚系

の説明になっています。

 私は、バリバリの視覚系なので、目に見える形にすることを好みます。
 ・人の話はよくメモをとる
 ・全体像を図形で示したり、一覧できる形にまとめる
 ・表現にグラフや図形を多用する
 ・イメージという言葉をよく使う

これが視覚系の特徴です。なので、ストリートダンスのクラスの時に、全体像やイメージが欲しかったのです。

 一方、ダンスをする人は、ダンスというものの特性上、触覚系が多いのではないでしょうか。触覚系は
 ・自分の感覚が第一
 ・とにかく体を動かす、感じて覚える
 ・理屈や説明は後回し

という特徴を持ちます。ダンスをする人たちが全部触覚系はないとしても、多くを占めているとしたら、ダンス界の教え方は、まず一つずつやってみるという形になったのではないでしょうか。あくまで仮説ですが、妙に納得がいきました。

 人の優位感覚はそれぞれなのです。そのときは、まずやってみるというやり方になかなかなじめませんでしたが、今は理解できます。一方人の優位感覚はさまざまであり、相手の優位感覚にあわせた接し方が望ましいという認識がもっと広まればいいと考えている次第です。こんなことは学校では習わないのですよね。


 長くなりましたので今回はこの辺にしますが、次回はピアノの先生で、生徒の子供さんの優位感覚にあわせて効果的に教えていらっしゃる方の例をご紹介します。
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by atanabe-coach | 2009-11-23 23:58
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