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自責で考えるということ5

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 ビジネスの場では、「自責」で考えるという言葉はあまり珍しくありません。昨日のブログで、クライアントの世界観の話をしました。これに対しビジネスの場合は、会社や職場の「自己」という部分を想像することは難しいです。「自責」で考えてもそこまで立ち入るというケースはごくまれです。「自己」すなわち存在自体を振り返るケースとしては、不祥事があったので企業風土を変えようとか、業績が立ち行かないので業態を変えようとかいうときかもしれません。しかし考える個人がその存在を問われることは普通はありませんので「自責」ということばを比較的素直に使うことができます。
 ビジネスパーソンはこのような考えに慣れているので、「自責」という言葉がもつ2面性、つまり
・外部環境のせいにせず、自分の行動レベルを振り返り、できうることを行う、という積極志向
・個人の存在自体まで否定してしまうような悲観的志向
をあまり考えることがありません。したがって、上司が部下を叱る場合に、ついその人を否定するような表現を使う場合があります。
 叱る時は、相手の存在は肯定し、行動を叱るということをぜひ心していただきたいと思います。更にコーチングの場合では、そのような時叱るのではなく、どんな理由からそんな行動をとったのかをクライアントに考えてもらうという方法をとります。これにより気づきが生まれ、行動が変わります。
by atanabe-coach | 2007-06-29 01:07
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