いきいきとした職場3
ところが経営者や管理者には、その人のスタイルというものがあり、それが持ち味となっています。相手の職位に応じたスタイルの使い分けとか、新入社員にはさすがに指導1本ということはやっているといえるでしょう。しかし相手の成熟度合いに応じて積極的にリーダーショップスタイルを変えるという発想はふつうはないように見受けられます。しかし、このようなスタイルの使い分けが有効であることについての十分な認識があり、それを実行する意識付けがあれば、部下の成熟度合いに応じた接し方のアレンジもできるものだと思われます。
あいにく日本では、とくに中小企業ではこのような教育が行われてはいないのではないでしょうか。今後はますます人材を活かす仕事の方法が重要になると思います。カッコイイ横文字の経営管理手法もよいですが、古典的経営管理手法も現在においてなお有効と思います。「いきいきとした職場つくり」のカギは古典的な経営理論のなかにもあったのです。