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喫煙者は得である2 喫煙室でのインフォーマル組織

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 昨日の、喫煙室のインフォーマル組織、インフォーマル情報網ですが、その良さを挙げてみます。(非喫煙者である筆者の推測です。) 

 前提を、比較的大きな会社で休憩時間に喫煙室でのみ喫煙が可能、とします。すると
①執務時間にタバコが吸えないため、休憩時間になると喫煙者の方々が一斉に喫煙室に集合する。その行動は自発的であり、特別な事情がない限り欠席はありえない。
②いつも使う喫煙室は固定化される。
③したがっていつも同じ顔ぶれが確実にそろうことになる。
④仕事の合間の休憩時間ではあるが、仕事の頭をひきずることもできるし、プライベートの頭になることもできる。つまりonとoffの両モードが使える。
⑤この空間で1日に10本のタバコを1本あたり3分かけて吸うとすると、1日30分、1ヶ月20日勤務として10時間、1年では120時間を過ごすことになる。
⑥喫煙室というある程度の閉鎖空間にあり、結束意識もはぐくまれる。


というように、コミュニケーションには最適の空間時間であると思うのです。そしてそのような場によって人と人とのインフォーマルなつながりが強化されると思うのです。こうやって列挙してみるとあらためてすばらしいと思います。

 一方非喫煙者には、このような場があるでしょうか。社員食堂が近いかもしれませんが、テーブルで食事をするというシーンから、関係のできる人の数が限定されるでしょう。また空間も開放されているので、結束意識はあまり育たないように思えます。トイレや洗面所は使う時間がまちまちになります。通勤電車では異業種の方々と隣り合わせになりますが、満員の場合はとてもコミュニケーションどころではありません。満員電車はどちらかというと音楽や語学を聴いたり、瞑想したりと孤独を楽しむ空間です。

 こう考えると喫煙者の方々は大変恵まれているように思えてきます。ひょっとすると各社の喫煙室が連携して、「全日本喫煙者同盟」という非公式組織による「喫煙者の地位向上活動」とか、「NPO地球温暖化防止のための喫煙文化保護の会」(生物由来のタバコの燃焼からでるCO2は地球温暖化には影響しない)の組織化とか、「非喫煙者との永続的な共存」というシンポジウムの準備などが、密かに進行中なのではないかと考えてしまうのです。

 非喫煙者も頑張らないとますます進行する個人主義、成果主義によって個々人が寸断されてしまうかもしれません。人、人と人との関係を大切にするコーチングがその空隙を少しでも埋めることができればよいと思うのであります。

(以上の記述は、筆者の仮説で検証されておりませんことお断りいたします。)


<写真は、ネッタイミノカサゴ@パプア インドネシア>
by atanabe-coach | 2007-10-19 23:58
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