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上司がんばれ  部下と向きあうコミュニケーションのヒント 第3回:部下と向き合う時間を作ろう

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 現在の上司はプレイングマネージャーが多いと思います。短期的業績目標達成を求められる状況の中で、部下の育成という観点での行動が抜けていたりまたそれ自体に気がついていない上司も方もおられるように見えます。部下を育て、頼もしい人材にするために、上司に求められる行動要件をまとめてみました。連載でお送りします。

第3回:部下と向き合う時間を作ろう

 以前筆者は、上司の報連相を良くせよという上司の指示に反して、なぜ部下が報連相をしないのかを調べたことがあります。その結果の一つに、「第一、上司が席にいません。どう報連相すればいいのですか。」という回答をもらったことがありました。第1回の事例の課長さんも、席にいない時間が結構多く、また席にいても自分の仕事を忙しくやっているのでした。おそらくしかめっ面をパソコンに向けていたのだと思います。(ここは推測です。間違っていたら申し訳ないです。) あるいは、大変集中していて、部下が近寄りがたいオーラを出していたのかも知れません。

 限られた就業時間の中で、様々なことをやる。そのためにはとても時間が足りない。部下と話している暇などない。本当に大変です。その苦しさは理解します。しかしそうやって毎日を過ごしてもなにも変わりません。あしたをちがうまいにちにしていくためには、そのためのなんらかの行動が必要です。上司がさらにその上の上司に呼ばれれば時間を無理に作る事と思います。本当に部下のために時間を作ろうとしていたのか、そこを振り返ってみることも大切だと思います。

 部下のためにつくった時間は、時間の浪費なのか、消費なのか、あるいは投資なのか、どれにするかは、上司が部下に対してどう行動するかによっています。投資にできれば、大きなリターンを生む可能性があることも事実です。マネーゲームや事業投資にくらべると、人材育成のための時間の投資は、リターンの確実さはずっと大きいように思えます。なぜなら、上司が成否に関与できる範囲が大変大きいと思われるからです。

 長い時間でなくてもいいのです、明日から向き合う時間を作ってみませんか。



<写真:岩陰から頭を出すゴシキエビ(イセエビの仲間) @ナブコ インドネシア>
by atanabe-coach | 2007-11-30 00:01
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