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上司がんばれ 部下と向きあうコミュニケーションのヒント 第11回:部下が相談しにきたらまず感謝

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 現在の上司はプレイングマネージャーが多いと思います。短期的業績目標達成を求められる状況の中で、部下の育成という観点での行動が抜けていたりまたそれ自体に気がついていない上司も方もおられるように見えます。部下を育て、頼もしい人材にするために、上司に求められる行動要件をまとめてみました。連載でお送りします。
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第11回:部下が相談しにきたらまず感謝

 部下のために時間を空けても、ただ机に座っているだけでは部下と向き合うことはできません。部下と向き合うためには、部下に自分に向いてもらう必要があります。そのためにはどうしたらいいでしょう。

 最前線の課長さんなら、部下が書類の承認をもらいにきたりすると思いますが、事務的な話以上の話をするには、まず自分から声を掛けることです。なにか案件があれば、それの話を聞くのもいいでしょう。また特別な案件がない場合でもまず声を掛けてみることです。ちょとした軽口でもいいではないですか。体の具合を聞いたって、仕事の進み具合を聞いたっていいのです。そこでなにか困っていること、悩んでいることがあれば、相談に乗ればいいし、順調にいっていれば、その調子でがんばってもらうように勇気付けるとか、一段落したら内容を説明するように依頼してもいいのです。上司と部下の関係であれば、ほんとうになにも話すことがないということはありえないと思います。話すことがないということは、上司としては失格と思ったほうがいいでしょう。

 このように毎日でも少しずつ働きかけていると、向こうからも向き合ってくれるようになると思います。あなたの席に来て、ちょっと相談したいことがありますなどという言葉がでてきたら成功です。その場合は、口に出す必要はありませんが、よく来てくれたという感謝の気持ちを持ちましょう。

 部下との対話においては、あなたの感謝する気持ちが態度に表れます。部下が話しにくるのは当然ではないか、なんでおれが感謝しなくちゃならないのと思う方もおられるでしょうが、「実るほど頭をたれる稲穂かな」という言葉もあります。感謝の気持ちを持ってもちっとも損するわけではありません。せっかく来てくれたのですから、ここはまず上司の貫禄で暖かく包みましょう。

 部下が話してきたら感謝の心を持つ、その気持ちはきっと部下に伝わります。

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<写真、水底に横たわるウシエイ ナブコ@インドネシア>
by atanabe-coach | 2007-12-12 00:26
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